自分のやりたいことでの苦労
今回は、派遣社員から中小企業に転職された方の話を伺う事が出来ましたので、記事にまとめていきたいとおもいます。
現在中小企業で経理をしている30歳の男性です。30歳を目前に派遣社員から中小企業の経理職へ転職をしました。
20代前半、六大学を卒業し新卒大手信用金庫に就職をしましたが、このままサラリーマンを続けるのは嫌だと思い3か月で退職。
派遣社員として働きながら、空いた時間はフリーランスで仕事をし、いずれはそれを本業にしようと思っていました。
派遣の仕事は主に、テレフォンオペレーターで、残業もなくそこそこの給料はもらえるのでフリーランスの仕事を頑張りながら自由気ままに生活をしていました。
しかし、フリーランスの仕事で大きな成果は出せず、気づけば30代目前。
大手企業に就職していった周りの友人たちは役職に就き、結婚をして家庭を持ち始めています。
大手企業に就職していった周りの友人たちは役職に就き、結婚をして家庭を持ち始めています。
このままではまずいと思い、フリーランスの仕事をやめ転職活動を開始しました。
フリーランスや派遣は苦労する
新卒の時の就職活動はほとんど落とされることもなく、すんなり内定をもらうことができたのでそのイメージで転職活動も始めたのですが、全然うまくいきません。
それもそのはず。転職活動は働いてからの履歴、功績を中心にみられるため、派遣社員としての経歴しかない私がうまくいくはずがありません。
しかし、そのことを全く理解していなかった私はあまりの紹介される仕事の少なさと、
応募しても面接にすらたどりつくことができない断られっぷりに絶望していました。
転職エージェントを利用して、いくつか仕事を紹介してもらえたとしてもその仕事はブラック気味な契約内容であったり、
派遣社員の時よりも給料が少なかったりするなど、転職する意味をあまり感じられない内容でした。
仮に面接にこぎつけたとしても、やはり経歴のことを突っ込まれて、いい反応はされず落とされる日々。
もう正社員への転職をあきらめようかと思っていた時に、小学校時代からの友人と飲む機会がありました。
フリーランス経験からの転機
私が転職活動をしている旨を伝えると、「うちに来ないか」と声を掛けられます。私にとってこれが最大の転機でした。
その友人は昔からやんちゃで、悪いことはだいたいその友達から教わるといった仲でした。しかし彼は高卒で就職をしてからまじめに働き、結婚もしてそろそろ子どもも生まれるという状態になっていました。
小さな中小企業だけどすごくいい会社だし、お前にぴったりだと思うよ」という彼の言葉が響きます。
実は彼から何度も、「うちの会社に来ないか」とは言われていたのですが、当時はフリーランスの仕事が忙しく、何度も断っていました。
その友人も私の忙しさを知っていたので、そこまで熱心に誘うこともなかったのですが、今回しっかり私が就職活動をしていることを伝えると、本気で誘ってくれたようでした。
友人は現在、建物の空調設備を支えるダクトメーカーで、ダクト製造作業員として働いています。
聞いてみると、その会社は従業員30人程度の小規模会社ではるが、間もなく創業130年を迎える老舗企業とのこと。ダクト事業部の営業の欠員が出たので一人募集をしているようでした。
一度話を聞いてみたいと伝え、後日すぐ面談の日程が決まり、当日、友人から会社ではなく居酒屋に呼び出されました。
行ってみると、そこには友人とその会社の取締役が座っていました。
まさか、いきなり取締役と会うなんて思ってもいなかったので驚きです。
最初はガチガチに緊張していたのですが、お酒を飲みながら話しているうちに緊張もほぐれ、経歴から人生観までざっくばらんに色々と話をしていました。
すると、その取締役は私が銀行で働いていたこと、勇気をもって事業を始めたことに興味を持ってくれたようで、
「ダクト事業部ではもったいないから本社の総務・経理として採用したい」と言われました。
「ダクト事業部ではもったいないから本社の総務・経理として採用したい」と言われました。
総務・経理なんて全く想像もしていませんでしたが、数字を扱うことは昔から得意だったので雇ってくれるだけありがたいと思い「ぜひチャレンジしてみたい」と伝えました。
後日会社に伺い、しっかりとした事業説明と契約条件を説明されましたが、
派遣社員の年収よりも100万円以上上乗せされた給料を提示してくれて、
かつ経理部長の後継者としての採用になると言われました。
現在中小企業はどこも人手不足が顕著で、経理部長は74歳。
後継者を探していたがなかなかいい人材が入ってこなかったとのことでした。
後継者を探していたがなかなかいい人材が入ってこなかったとのことでした。